結納の品々
結納‥‥「結」はむすぶ、すなわち契約の意。
             おさ
    「納」はその契約を納める(受ける)の意。
    (室町時代に小笠原家、伊勢家によって礼法が始まったといわれる)
鶴 ‥‥千年の齢を意味する。鶴のつがいの如くお互いを裏切らぬように。
亀 ‥‥万年の齢を意味する。急がず休まず一歩一歩末永く幸を築くように。
松 ‥‥長寿を意味する。松の緑のように永久に栄えるように。
竹 ‥‥節度、潔白、まっすぐな成長を意味する。
梅 ‥‥春にさきがけて一番早く花を咲かせて実を結ぶ。
水引‥‥元来「こより」でつくられ、古くから物を束ねるのに用いられた。
    神仏のお供え物である水は、すべての汚物を清めものであり。水の
    引いたあとはすがすがしく清らかになるので、清らかな品を贈る意
    味において水引と名づけられた。
    あわび
熨斗‥‥鮑を長くのばしたもので、延命を意味し、長生不死の薬といわれ、
    おめでたい儀式、武士の出陣、凱旋のとき、祝肴として必ず添えて
    祝ったもの。
や な ぎ だ る
家内喜多留‥‥祝い事には必ず樽に清酒を入れて贈る。家の中に喜びごとが
    多く集まり、いつまでも続くようにとの願いが込められている。
す る め
寿留女‥日持ちがよく、噛めば噛むほど美味しい。
    このような嫁、婿になってほしいとの願いがある。
子生婦‥昔から栄養があり、保存ができ、調味料としても喜ばれる逸品。
友白髪‥ともに白髪になっても仲睦まじく添い遂げるという意味。
寿恵廣‥「すえひろがり」といって先にいくほど広がるめでたいものとして
    喜ばれる。